映画2本見て感じたこと
この週末で前から気になっていた2本を鑑賞。
くしくも同じタイミングで「三度目の殺人」が地上波で放映されていた・・・。
三度目の殺人
是枝監督の作品。
是枝監督はとても評価が高い監督で知られているが、個人的にはあまり合わない作品が多い。
「個人的に合わない」とはテーマが深く、鑑賞している人に対して何かを問いかける内容になっており、結末もどことなくスッキリせず、後の解釈は人それぞれで考えてね。といった感じのもの。
こういう系は噛めば噛むほど味が出る作品だと思うが、そもそも自分がまだ噛んで味わうほどにスキルがあるのか、それともただ単に理解が追い付いていないのかがわからない。
恐らく理解が追い付いていないのだが、途中で理解が追い付かなくなってしまうと、そのまま惰性で見てしまうクセがある。
色々考えながら映画を見るのは好きだが、サスペンス系のように最後はスカっと終わるもののほうが見ていて楽しい。けど重い話だとどうも途中でだれてきて最後はスッキリせず終わってしまう。
それでも、役所さんと福山さんの取調室での対決シーンは毎回見ていてハラハラしたし、最後の取調室の鏡越しでお互いがどんどん詰め寄るカットは今までのお互いの探り合いの核心に迫っている印象が目に見えてとてもハラハラした。
ウルフオブウォールストリート
レオナルドディカプリオの映画。
実話を元にしたある有名セールスマンの栄光と転落を描いた物語。
これはおもしろかった。
自分も営業をやっている身なので人に物を売る難しさは重々理解しているつもりだが、電話越しでそのまま何百万円の商談を成立させるとか現代では考えられんな。
ディカプリオが全社員の前で士気を上げる場面などは見ているこちらも気分が高揚したし、昔はこういった体育会のノリや泥くささってのがあったんだろう。
「とにかくお金」「とにかく稼ぎたい」といったイメージの人間がとても多く出ていたが、今は「お金」よりも自分の「時間」を大切にしたい風潮なので、こういったノリはもう受け入れられないと思う。
こないだ転職サイトのアンケートで「あなたは昇進を望みますか?」といったアンケートで確か6割の人が「望まない」と答えてた。
自分はどちらかというと昇進は望んで今まで仕事をやってきてここまで上がってきたのになんとなく寂しくなった。
今もこういう会社はあるのかどうかわからないが、理想的なリーダー像ってこんなイメージだと思う。「俺についてこい!」的な。キングダムの信みたいな感じ。
自分はこういったリーダーはとてもとても遠い存在に思えるが、絶対的なリーダーが一番良いというわけではないので、自分の中でブレンドしながら理想的なリーダー像を作っていこう。